親が借金残して失踪!子供に返済義務はある?

世の中にはいろいろな人がいます。いい人がいれば悪い人もいますし、親だからといって全ての人間が立派な人格を持っているわけではありません。中にはギャンブルや浪費で借金を繰り返してしまう親もいます。その人たちの子供は小さい頃からそれを見続けてきて、その親の借金を自分が背負うことになったらどうしようと、とても不安だと思います。親がいるうちはまだ安心かもしれませんが、借金を残したまま失踪してしまったら、その子供に返済義務はあるのでしょうか?

借金の取立てにくる人は、商売なので少しでも回収しようと必死です。ですから「親の借金なのだから、子供が返済しなくてはいけない。」などと言ってくるかもしれません。しかし親だろうが子供だろうが、保証人になっていなければその借金の返済の義務はありません。保証人になってしまっていれば返済しなくてはいけなくなるので、借金癖のある親の保証人にはならないようにしましょう。そして注意しなくてはいけないのが、親が借金を残したまま亡くなってしまうということです。借金をしている親でも多少の遺産を遺してくれるかもしれません。しかしその遺産を相続してしまうと、借金まで相続してしまうので返済しなくてはいけなくなります。借金を相続しないですむためには、親が亡くなってからまたは親が亡くなったのを知ったときから3ヶ月以内に、亡くなった親が最後に住んでいた地域の家庭裁判所で手続きをしなくていけません。

失踪でも亡くなっても、子供が絶対親の借金を返済しなくてはならないということはありません。ただし保証人や相続など返済しなくてはならないこともあるので、親の借金が心配な人は知識を身につけておくことが大切です。

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