本当に逃げ切れる?借入から踏み倒しまでの流れ

インターネットのサイトには借金を踏み倒そうとか、私はこうして踏み倒したというような踏み倒しのノウハウがあちこちに掲載されています。返済に困っているときにそういうサイトを見ると、本当に踏み倒しできるのかとか踏み倒したいとか考えてしまうかもしれません。借金の踏み倒しって本当にできるのでしょうか?借入から踏み倒しまでの流れをご紹介します。

まずはサラ金などの貸金業者に借入を申込みして、審査に通れば借入することができるようになります。返済の期日は決められているのでそれまでに返済しなくてはいけません。返済が遅れるとどうなるのでしょうか?

まず返済が遅れたら、遅れた日から一週間ほど毎日1回電話連絡がきます。自分の携帯だけならいいですが、自宅にかかってくることもありますし、勤務先にかかってくることもあります。ただし会社名は名乗らず個人名だけなので、すぐに借金がばれることはないかもしれませんが、自宅でも勤務先でも個人名しか名乗らないような電話なので勘のいい人にはばれてしまうかもしれません。契約の際に家族にばれたくないので自宅連絡禁止とか言っておいても、返済が遅れると関係ありません。

そして二週間ほどたつと電話が数回になります。内容も支払ってくださいだけではなく、返済できない理由や、収入などいろいろなことを聞かれるようになります。そして自宅に請求書が届くようになります。1ヶ月近くなると自宅の周りの人や行きつけの店などに聞き込みが始まります。生活や仕事の状況などの情報を得るためです。そして借入した本人から近い親族に連絡がいきます。両親や兄弟、子供などから借金を返済してもらうためです。保証人でなければ家族でも借金の肩代わりの義務はありませんが、貸したほうも回収しようと必死なのでなんとかしようと連絡してきます。

さらに2ヶ月ほどたつとついに自宅に人が回収にやってきます。そして戸籍の情報はもちろん、前の住居の近所や、前の職場への聞き込みもはじまります。そして本人と関係ありそうな人を見つけては請求書を送ります。

自分一人だけで天涯孤独ならそのままいなくなってもなんの心配もないかもしれません。しかし同居の家族がいれば、催促の電話や自宅にいつ来るかわからない借金取りにおびえる日々で、買い物や学校にすら行けなくなるかもしれません。本人は行方をくらましてしまえば踏み倒せたと思ってしまうかもしれません。しかし業者は貸したままで黙ってはいません。親や子供などの親族、さらには知人などのどこかから回収しているのです。自分が楽になっても、代わりに何の関係もない人を苦しませているだけなのです。踏み倒しは本人もいつ見つかるかとおびえて生きなくてはいけなくなりますし、何もメリットはありません。踏み倒すくらいなら自己破産して誰にも迷惑をかけない人生を選びましょう。

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